あなたはおうちで使うカトラリーにこだわりを持っているだろうか。
「見た目が良ければ十分」と考えられがちであるが、実はカトラリーの素材や形状が料理の味や食事の快適さに影響を与えることをご存知だろうか。
この記事では、おうちグルメをさらに楽しむためのカトラリーの選び方について詳しく解説する。
この記事を読めば、カトラリー選びが料理の楽しさを大きく引き上げることが理解できるはずである。
良いカトラリーは料理を美味しく食べられるだけでなく、使っているだけでテンションが上がるので、こだわって選びましょう!
カトラリーの選び方のポイント
カトラリーを選ぶ際のポイントは次のとおり。
- 口当たりの良さ
- 持ちやすさ
- 金属の味の有無
口当たりの良さ
カトラリーは口に直接触れるため、口当たりの良さは食事の快適さを大きく左右する。
特に以下の点を確認すると良い。
- エッジの滑らかさ:スプーンやフォークの端が滑らかで、唇や舌に当たったときに違和感がないことが重要である。エッジが鋭いと口の中を傷つける可能性もあるので注意。
- 表面仕上げ:艶やかなポリッシュ仕上げのものは滑らかで、口に入れたときの感触が優れている。一方、マット仕上げのものはおしゃれですが、口当たりがザラつく場合もある。
- 形状:スプーンは口に入りやすい曲線的なデザイン、フォークの先端は適度に尖っていながら滑らかな加工がされているものが理想である。
持ちやすさ
使いやすいカトラリーは手に馴染み、食事の際のストレスを軽減する。
以下の点に注目して選ぶと良い。
- 形状と厚み:柄が太すぎると握りにくく、細すぎると安定感を欠くため、手にフィットする適度な厚みと形状のものを選ぶ
- 重量バランス:カトラリー全体の重量が均等に分散しているものが使いやすい。特にナイフは、刃先が重すぎると切りにくく感じることがある。
- 素材の滑りにくさ:手が濡れている場合でも滑りにくい素材(ステンレススチールやハンドル部分に加工が施されたものなど)が使いやすい。
- 手の大きさとの相性:手が小さい方は柄が細めで短いもの、大きい方は少し長めのものを選ぶと使いやすい。
金属の味(金気)の有無
スプーンやフォークを使用する際、金属の味が気になったことはないだろうか。
これはカトラリーの材質や加工によるものである。
- 材質選び:ステンレススチールの中でも高品質な18-10(18%クロム、10%ニッケル)の素材は金属の味がしにくく、耐久性も高い。一方、安価な金属製品は独特の金属味が強く出ることがある。
- コーティングの有無:チタンコーティングやセラミックコーティングされたカトラリーは、金属の味が抑えられるため、敏感な方におすすめ。
- お試し:購入前に直接口に触れる機会があれば、実際に試してみるのがベスト。店舗によっては試用可能な場合もある。
材質選びについては非常に重要なため、この後により詳しく解説する。
素材別の特徴と選び方
カトラリーの素材にはさまざまな選択肢がある。以下に主な素材とその特徴をまとめる。
材質 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ステンレス | • 耐久性が高い:錆びにくく、耐食性が非常に高い。 • 手入れが簡単:食洗機対応が多く、磨き直しが不要。 • 価格が安い:大量生産が可能で比較的手頃な価格。 • 軽量:軽くて扱いやすい。 • 衛生的:表面が滑らかで汚れが付着しにくい。 | • 高級感がやや劣る:銀や洋白銀器に比べると見た目に高級感が少ない。 • 熱伝導性が低い:金属としては熱の伝わりが悪いため、口当たりに冷たさを感じることがある。 • 柔軟性が低い:硬くて加工が難しいため、デザインの幅が狭い場合がある。 |
銀 | • 高級感:光沢が非常に美しく、高級なイメージを演出。 • 抗菌性:銀には抗菌効果があり、衛生的に優れる。 • 柔軟性:加工がしやすく、細かいデザインを施しやすい。 • 資産価値:純銀やスターリングシルバーは価値があるため、投資的な側面も。 | • 価格が高い:素材自体が高価。 • 手入れが必要:酸化して黒ずむため、定期的な磨きが必要。 • 柔らかい:傷つきやすく、耐久性にやや劣る。 • 重い:ステンレスと比べると重量がある。 |
木製 | • 温かみのあるデザイン:自然素材ならではの温かい見た目と手触り。 • 口当たりが優しい:金属製に比べて柔らかく、歯や口に優しい。 • 軽量:とても軽いため、扱いやすい。 • 環境に優しい:天然素材で、環境に配慮した選択肢。 • 熱が伝わりにくい:熱伝導率が低いので、熱いスープなどでも持ち手が熱くなりにくい。 | • 耐久性が低い:割れたり欠けたりしやすい。 • 手入れが必要:湿気に弱く、洗った後にしっかり乾燥させないとカビが生えることがある。 • 吸水性:水や油を吸収しやすく、シミや臭いがつく場合がある。 • 洗い方に制限:食洗機や長時間の浸け置き洗いには不向き。 • 見た目の個体差:天然素材のため、製品によって見た目や品質にばらつきがある。 |
素材によって様々なメリット・デメリットがあるが、おうちで料理を美味しく食べることを重視するなら、メンテナンス性と価格も考慮するとステンレス製のカトラリーが最もおすすめ。
ステンレス製カトラリーを選ぶポイント
上でも解説したとおり、良いカトラリーの条件には「金気がしないこと」がある。
カトラリーの商品説明には「18-0」や「18-8」のような表記があり、右側の数字がクロム、左側の数字がニッケルの含有率を表している。
この数字が高くなるほど金気がなくなり、防錆製も高いためサビの発生率も低くなる。
安価な18-0の製品は金属味が強く出ることがあるため注意。
僕も良いカトラリーを買うまでは気にしていなかったけど、実際に舐めて比較してみると安いカトラリーは明らかに鉄臭い味がするのを感じました。
まずはスプーンでお試し
ランクの高いスプーンは値段もそれなりなので、いきなりセットで揃えるのには抵抗があるかもしれない。
そんなときは、まずはスプーンだけ良いものに変更して試してみると良い。
スプーンはフォークやナイフと比べると口に触れる回数が多く、最も料理の味への影響を感じやすいためである。
スプーンで試してみて、コストをかけるくらいの価値を感じたのであれば、セットで揃えれば良いと思う。
高くても妥協しない方が良い
ステンレスのカトラリーは、一度買ってしまえばよほど雑に扱わない限りはずっと使い続けることができる。
カトラリーに限らず、長年使い続けるものについては、多少値は張っても妥協せずにこだわるべきと僕は考えている。
おうちで料理を食べるのが楽しくなる→外食の回数が減る→結果的にコスト削減につながる
こんな感じで前向きに考えて、自分が納得できるカトラリーを選ぶのがおすすめ。
おすすめのカトラリー
最後に僕も使用しているおすすめのカトラリーを紹介しておく。
Saksの「Super700ゼウス」シリーズは「18-14」のステンレスで作られているため、金気をほぼ感じない。
また、食洗機にも対応しているので、メンテナンスも非常に楽なのもポイント。
まずはスプーンでお試ししたい人はこちらをどうぞ。
まとめ
カトラリー選びは見た目だけでなく、使い心地や味への影響を考慮することが重要である。
ぜひこの記事を参考に、自分にぴったりのカトラリーを見つけて、日々の食事をより楽しいものにしてほしい。